下の図は地球が太陽の周りを回っている模式図です。地球はちょっと傾いた状態でぐるぐると自転しながら太陽の周りを公転し、一年するとまた元の位置に戻ってきます。
図上で地球が一番右にある時は太陽の光は地球の南半球によく当たり、一番左にある時は北半球によく当たることが分かります。

地球が太陽の周りを360度回転すると約365日経つわけですから、1日に約1度動いていることになります。
一周を15度ごとに区切ると24等分の区切りができます。一つの区切りは約15日間です。そしてこれらの節目に季節感を表す名前を付けたものが二十四節気です。
これらはさらに一つおきに節(節気)と中(中気)に分類されます。
表中の角度は春分を0°とするもの(太陽黄経)です。日付は年により変動します。
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節 |
中 |
節 |
中 |
節 |
中 |
| 春 |
立春
315°
(新暦2/4頃)寒さも峠を越え、春の気配が感じられる
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雨水
330°
(2/19頃)陽気がよくなり、雪や氷が溶けて水になり、雪が雨に変わる
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啓蟄
345°
(3/6頃)冬ごもりしていた地中の虫がはい出てくる
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春分
0°
(3/21頃)太陽が真東から昇って真西に沈み、昼夜がほぼ等しくなる
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清明
15°
(4/5頃)すべてのものが生き生きとして、清らかに見える
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穀雨
30°
(4/21頃)穀物をうるおす春雨が降る
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| 夏 |
立夏
45°
(5/6頃)夏の気配が感じられる
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小満
60°
(5/21頃)すべてのものがしだいにのびて天地に満ち始める
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芒種
75°
(6/6頃)稲などの(芒のある)穀物を植える
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夏至
90°
(6/22頃)昼の長さが最も長くなる
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小暑
105°
(7/8頃)暑気に入り梅雨のあけるころ
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大暑
120°
(7/23頃)夏の暑さがもっとも極まるころ
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| 秋 |
立秋
135°
(8/8頃)秋の気配が感じられる
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処暑
150°
(8/24頃)暑さがおさまるころ
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白露
165°
(9/8頃)しらつゆが草に宿る
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秋分
180°
(9/23頃)秋の彼岸の中日、昼夜がほぼ等しくなる
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寒露
195°
(10/9頃)秋が深まり野草に冷たい露がむすぶ
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霜降
210°
(10/24頃)霜が降りるころ
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| 冬 |
立冬
225°
(11/8頃)冬の気配が感じられる
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小雪
240°
(11/23頃)寒くなって雨が雪になる
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大雪
155°
(12/8頃)雪がいよいよ降りつもってくる
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冬至
270°
(12/22頃)昼が一年中で一番短くなる
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小寒
285°
(1/6頃)寒の入りで、寒気がましてくる
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大寒
300°
(1/21頃)冷気が極まって、最も寒さがつのる
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一年を時計回りにグルっと一回りで示します。

西暦では毎年冬至のおおよそ10日ほど後が元日となり、したがってどの二十四節気の日付もそれぞれ毎年ほぼ同じになります。
なお、各節気の日付はその節気の瞬間を含む日ということですから、時差の関係で国によっては1日ずれた日付になります。
二十四節気の正確な時刻は365日を一年とするカレンダーの上では毎年0.2422日(約5時間49分)ずつ遅れることになる。4年経つと丸24時間近くも遅れることになるが、しかしその4年間のうちには日数が一日多い閏年が一回含まれているので、その機会に一気にほぼ元に戻る。
節切と節月:
占いなどにおいては、立春から一ヶ月を正月、啓蟄から一ヶ月を二月、清明から一ヶ月を三月・・・とすることがある。この方式を節切(せつぎり)といい、これらの月を節月(せつげつ)という。節切は太陽暦の一種で、ふつうの西暦よりも1ケ月と少しずれていることになる。
ここで旧暦について考えてみましょう。
旧暦とは、冬至(昼がいちばん短い)と春分(昼夜同じ長さ)の中間の立春(暖かくなり始める)の時期を年の始めと考え、またそれに加えて月の形をたよりに日付を決める暦です。つまり立春にいちばん近い月齢0(新月)の日を元日とするわけです。
そうすると、元日から月の満ち欠けが一年ほど繰り返されてもその長さが365〜6日に一致することはありませんので次の年は少しずれた時期が元日になります。つまり旧暦の日付と実際の季節との対応は年によって一定しないのです。そのため、旧暦を使っていた時代には季節を正確に知るためには二十四節気の日付が今年はいつになるかと意識することが必要不可欠だったのです。
旧暦では、立春を過ぎてから新年となって次の立春が来る前に一年が終わってしまったり(立春がないので盲年といいます)、逆に日数が多くて立春を2回(年初と年末に)含むこともありました。
今では新暦が季節を正確に反映しているので二十四節気は生活に必須ではなく、単なる話の種に過ぎなくなっています。(そのために、季節に密着した暦を使っている現代の方が昔より季節感に乏しい生活を送っているように感じられるのでしょう。)
なお、二十四節気の自然現象を表す名称は元々黄河流域の自然(海に囲まれた日本よりも早く冷えて早く温まる)に合わせて名付けられたために、日本の自然よりも1ヶ月ほど早いと感じられることが多いと言えそうです。「暦の上では・・」という言い回しはこのずれの感覚によるものだと理解できます。
ところで、入梅や八十八夜など、この二十四節気には含まれていない季節指標の名称がいくつかあるのにお気づきでしょうか。それらは雑節と呼ばれている種類のものですが、それらも実はこの二十四節気を元として定められているものですので毎年正確な季節を表していると言えるのです。
節気と似た名前に節句がありますが、これは元々旧暦の日付で定まっていたものですから、毎年同じ時期(季節)になったものではありませんでした。現在では新暦の日付で祝いますので毎年正確に同じ時期になります。
旧暦のしくみ
雑節・節句について
さらに七十二候について
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