雑節・節句 |
雑節
旧暦時代はカレンダーの日付と季節がぴったり一致していなかったために、正確な季節の指標が必要でした。
二十四節気がそれに当たりますが、それ以外にも雑節というものがありました。主なものは次の通りです。二十四節気と連動していますので新暦では多くが毎年ほぼ同じ日になります。
節分
節を分ける意。特に立春の前日を言う。(新暦2月3日頃)
2021年は節分が2月3日ではなく2日になったと話題になったが、これからしばらくは4年ごとに2日となり、
その後も2099年までは2日となることが増えていく。
これは天文学的には恒常的なものが、グレゴリオ暦の規定によって見かけの変動を呈しているものに過ぎない。彼岸
春分・秋分の前後合わせて七日間。(3/20・9/23頃の前後)
昼と夜の長さが等しくなるところから特別な時期であると認識されたのが始まり。八十八夜
立春から数え始めて88日目。(5/2頃)
晩霜が降りなくなる目安。農業の目安。入梅
芒種から夏至までの三分の一を経過した日。(6/11頃)
半夏生
夏至から小暑までの三分の二を経過した日。(7/2頃)
「半夏」が生える頃。七十二候の一つ。土用
本来は四季にそれぞれあったが、今は特に立秋の前の18〜19日間を言う。(7/20頃から8/7頃までの間)
五行説による季節。二百十日
立春から数え始めて210日目。(9/1頃)
台風が来やすい日と言う。二百二十日
立春から数え始めて220日目。(9/11頃)
前項に同じ。社日
春分、秋分に最も近い戊(つちのえ)の日。地神に豊作を祈り感謝する日。
小正月
正月15日。満月を月の初めとする風習のなごりと言われる。初午
稲荷社の祭の月である2月の最初の午の日。旧暦とすることもある。
節句
日本の伝統的な季節の行事です。
昔は旧暦の日付で祝いましたので年によって少しずつ時期は異なりましたが名称と季節感はだいたい合っていました。
現在は新暦の日付とするのが一般的ですので毎年正確に同じ時期になりますが、名称と季節感はずれてしまっています。人日(じんじつ)(1/7) 別名:七草
上巳(じょうし)(3/3) 別名:桃の節句・雛祭り
端午(たんご)(5/5) 別名:菖蒲の節句
七夕(しちせき)(7/7) 別名:たなばた
重陽(ちょうよう)(9/9) 別名:菊の節句