ぶらぶらと

路上観察がてらの
   散歩の途中、  

ふと目についた

ブロック塀の透かし模様の

愛らしさ。

ご 紹 介

 ブロック建築法は戦後アメリカから輸入されたものですが、ブロック塀が散在する街並みは今では日本の風景に完全にとけこんでいます。
 コンクリートブロックには透かし模様を施したもの(穴あきブロック)があり、好みに応じて織り交ぜると無味乾燥と言われがちな塀に変化に富んだデザインを与えることができます。その模様は単純な幾何学的模様から伝統的模様、意外なものの形象まで種類はさまざまです。
 建築主の趣味を満足させるとともに、通りすがりの者にも思わぬ微笑を浮かべさせる魅力的なブロックの透かし模様の数々を鑑賞してみようと思い立ったのは、私だけでしょうか。


MAIN CONTENTS

ちょっと

気になる・・

ブロック模様ギャラリー


大きく四つにページ分けしました。
珍しいものには独断でマークをつけました






経 緯

 以上は私が近所の住宅地を散歩中に特に採集しようという意識なしに見つけていた数個のものをデジカメ入手を機会に改めて記憶をたどって撮影して回ったものと、その折に思いがけず新たに発見したものたちとをある程度まとまったところで簡単に分類してみたのが始まりで、基本的に自分で見つけたもののみで構成しています。(微妙な差のみの亜種とも言えるものは省略したものもあります。)
 その撮影の過程で気がついたことが二つありました。
 一つは、(狭い)地域的に分布に明らかな偏りが見られることです。突然のように一つのものがニ・三百メートルの範囲内に集中的に見受けられるということはよくあります。「近所のあれと同じやつにしてくれ」という、あるいは業者任せの工事注文が多いことをうかがわせます。
 もう一つは、古い住宅地の変色してしまった塀に珍しいものが見つかることが多いことです。これは時代によって流行があり、または工場閉鎖などで最近では作られなくなった形のものが多くあるということなのでしょう。

 私の住んでいるのは新旧の住宅地の混交している東京西郊です。他の地域ではどんなものが見られるのでしょうか。地域によって施工業者、ブロックメーカーも違うでしょう。広い世間にはもっともっと珍しいものもたくさんありそうです。


POLICY

 対象としているのは塀その他のブロック建築(*)です。
 JISによるコンクリート製規格品
(**)で、実際に施工されたもののみを対象としています。
 コンクリートパネルや大谷石その他の自然石、人工石の加工品は対象としません。
 逆さま、裏返しは同じものと見なします。
 投射影に違いのない、不明瞭な枠線や縁取りのあるもの、棒の太さが僅かに違うもの等は亜種として特に掲載しないこともあります。
  (*)補強コンクリートブロック造建築法によるもの。
  (**)タテ190(+目地5+5)mm、ヨコ390(+目地5+5)mm、及びそのヨコ半長のもの。
    厚さ、成分割合は問わない。要するにごく普通のブロック塀。


もっと凄いコレクション

 私だけでしょうか、なーんてのんきなこと言ってたらビックリ!続々と見つかりました。

  ブロック塀のある風景
  
http://homepage2.nifty.com/tacf/BLOCK/index.html

  江戸ッ子散歩日記
  
http://homepage2.nifty.com/edokko/block1.html

  東京レトロを行く
  

 ポリシーや分類法などそれぞれ特色がありますが皆さんスゴイ。


お 勧 め

 一番の醍醐味はやはり新しいものを見つけたとき。
 あーっと声は出さないけれど、叫んでる気持ち。それが既に他のサイトで見たことのあるものであっても嬉しさは全く変らない――
 これって趣味としては大変高級なことじゃないでしょうか。
 自分の所有欲を満足させるのではなく、対象の存在自体を喜び、実利を全く意識しないものであること、また対象が好事家の退蔵やディレッタントの独占になじまない、庶民生活の中に生きているものであること、などがこの楽しみをこよなく嬉しいものにしているのだとも思います。

 皆さんもこの楽しい趣味にはまってみませんか。

 アドバイス
 
他人の敷地に入る時はちゃんと断ろう。
 車やバイクを運転中はブロックのことを忘れよう。絶対事故につながる。

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