このように毎年同じ日付は同じ六曜となりますので、旧暦時代には六曜の並びは今ほど神秘的なものとは受け取られていませんでした。
六曜の順番は 先勝-友引-先負-仏滅-大安-赤口-先勝 ですが、各月の一日で次のようにリセットされるわけです。
旧暦一月一日=先勝
二月一日=友引
三月一日=先負
四月一日=仏滅
五月一日=大安
六月一日=赤口
七月一日=先勝
八月一日=友引
九月一日=先負
十月一日=仏滅
十一月一日=大安
十二月一日=赤口
(閏月も普通の月と同じです。)
つまり、月の境目では順番が乱れるのです。そのために新暦上で見ると不思議な順序に思えるのです。
六曜とは六曜星の略で、六輝ともいいます。江戸末期以降に流布し始めた新しい暦注の考え方で、一般民衆の間にごく手軽な吉凶見として定着しました。
読み方は先勝(せんしよう/せんかち)、友引(ともびき)、先負(せんぶ/せんまけ)、仏滅(ぶつめつ)、大安(たいあん)、赤口(しやっく/しやっこう)。
起源は中国唐代の暦算学者、李淳風とされ、日本には室町時代初期ごろに伝わり、最初は大安、留連(りゅうれん)、速喜(そくき)、赤口、将吉、空亡(くうぼう)の六つで、時刻に関する占いでした。
江戸時代の寛政年間(1789‐1801)には、泰安、流連、則吉、赤口、周吉、虚亡に変わり、天保年間(1830‐44)には名称と順序が入れかわって現在のように固定しました。
先勝は、急用や訟訴などに吉だが午後は凶
友引は、午前中・夕刻・夜は吉だが昼は凶
先負は、静かにしているのがよく、公事・急用は避け、午後は大吉
仏滅は、移転・開店、新規事業の開始などすべて凶
大安は、婚姻、移転、建築、旅行、新規事業の開始などすべてのことによい大吉日
赤口は、赤口神が衆生を悩ますためになにごとをするのも悪い凶日だが正午のみは吉
とされました。
現代において大安が慶事の日として喜ばれるのは一定の意味がありますが、友引の日には友を引くからといって弔事を避けるのは字面からの誤解によるものであり、最近ではこれにこだわらない風潮が見られるのは良いことだと思われます。
○六曜を求める計算:
(旧暦の月の数字+日の数字)÷6 の余りが 0=大安
1=赤口
2=先勝
3=友引
4=先負
5=仏滅
上の表から大安だけを選んでみると・・・
旧暦 |
大安日 |
一月 |
五,十一,十七,二十三,二十九 |
二月 |
四,十,十六,二十二,二十八 |
三月 |
三,九,十五,二十一,二十七 |
四月 |
二,八,十四,二十,二十六 |
五月 |
一,七,十三,十九,二十五 |
六月 |
六,十二,十八,二十四,三十 |
七月 |
五,十一,十七,二十三,二十九 |
八月 |
四,十,十六,二十二,二十八 |
九月 |
三,九,十五,二十一,二十七 |
十月 |
二,八,十四,二十,二十六 |
十一月 |
一,七,十三,十九,二十五 |
十二月 |
六,十二,十八,二十四,三十 |
月(旧) |
日(旧) |
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